見ていただきありがとうございます、モリタです。
この記事では、想定外のことが起こった時「きっと今はゆっくり休むときなんだ。人生の夏休みだと思ってのんびりしよう」と思うことにしたら、結果的にとてもいい思い出になったことについて書いています。
- 自分のプランと全然違う
- もう、どうすればいいかわからない
- この先どうなるんだろう
想定外のことが起こり、先行きが不安な方は是非ご覧ください。
学生時代にバンドに夢中になりそのままバンドマンへ

高校生の頃、友達にBlankey Jet Cityというバンドを教えてもらいました。
それ以来、バンドへの憧れが日に日に強くなり、「大学へ行ったら絶対にバンドをやろう。」そう思って大学に進み、首都圏へ上京しました。
最初は中々メンバーが見つからず、もどかしい時期もありましたが1年生の秋に無事メンバーが揃い、バンドを結成。そこからは無我夢中でバンドに取り組みました。毎日バンドのことで頭がいっぱい。曲作りも楽しくて、バンドさえできればそれでいい。と思っていました。
大学2年生の頃、一度大学を辞めようと思い、両親に相談をしました。両親に学費を払っていただいているのに、バンドにエネルギーを注ぐあまり大学生活が疎かになっていたからです。
「大学生活という時間をプレゼントしたのだから、それをどう使うかはあなたの自由よ。辞める前に、休学という手段もあるし、もしかしたら後から、やっぱり大学を卒業しておいた方が良かったかもと思うこともあるかもしれないから、もう少しゆっくり考えてみたら。」
そう言われて、もう一度考え直してみることにしました。
「大学は卒業しよう。そしてバンドも思う存分やろう。」
相談の結果、思い直し、大学の単位もちゃんととるようになりました。もちろん、バンドへの熱量は収まらず、バンド最優先の生活ではありました。
そして大学4年生の時、念願だった音源リリースとツアーをすることになりました。
卒論のほかに2~3コマ授業をとって、そのほかはほぼバンド。その時は「この調子でもっとバンドを頑張ろう。」と思う気持ちが強く、バンド以外のことはあまり考えられませんでした。
就活で頂いていた内定はすべて辞退することにしました。

バンドの活動休止と新卒フリーター生活

そんな経緯があり、新卒カードを放棄した私は、学生時代からバイトしていた焼き鳥屋さんでそのままバイトを続けることにしました。
オーナーさんがとても優しい方で、社会保険などいろいろ完備して下さり、資格手当も出してくれました。(このオーナーさんには、他にもたくさんのことを教わりました。オーナーさんに恩返しできるような大人になりたいです。)
とりあえず、生活の心配はなくなり、「バンド最優先の生活ができる。」と意気込んでいたその矢先、バンドが活動休止になりました。
でも自然と、楽になったような気がしました。楽になったというと語弊があるかもしれませんが、それまで、だいぶ張りつめていたし、視野も狭くなってしまっていて、心に余裕がない状態でした。
その時はバンドに夢中になっていると思っていましたが、視野もせまくなっていて、考え方も固まってしまっていました。
最初は楽しくて始めたはずで、ただただ楽しくて仕方がなかったはずなのに、進んでいくうちにいろんな付加要素が増え、バンドを楽しむことができていない状態でした。
自分には、柔軟な考え方と心の余裕、バンド以外のことへの興味関心が足りていませんでした。まだまだ未熟な部分だらけでした。
メンバーで話し合いを重ね、春ツアーが終了したらバンドの活動を止めよう。という結論になりました。
最後のライブを終え、大学を卒業し、フリーター生活が始まりました。
最初は、「どうしようかな。人生、大丈夫かな。」とも思いましたが、考える気力もなかったので、
半年間くらいはバンドのことは何も考えず、ほぼ遊んですごしました。
今までやりたいと思っていたけれどできなかったことをしました。
- ディズニーシーへ行く
- 伊豆高原や沖縄など、海がきれいな場所へ旅行へ行く
- 帰省してのんびり猫と遊ぶ
そうして何にもとらわれず好きなことをして過ごしているうちに、心に余裕が持てるようになりました。そして、「人生は長いのだから、時には休む時期があってもいい。きっと今は人生の夏休みなんだ。」と考えることにして、焦らずにのんびりできるようになりました。
自分に足りなかったものを手に入れることができた

- 柔軟な考え方
- 心の余裕
- バンド以外のことへの興味関心
バンドが活動休止し、フリーター生活をのんびりと送るようになったことで、自分に足りないものを手にれることができました。
きっと、成長するために必要な時間だったのだと思います。
結果的に最良の選択をしたのだと思うことにした

バンドが活動休止した直後は、精神的にも肉体的にもだいぶ疲れていて、「これから先、どうなるんだろう。」と思い、中々眠れなくなってしまったこともありました。
しかし、今振り返ってみると、結果的に最良の選択だったのだと思います。
バンド以外の時間を大切にできるようになったし、見える景色がどんどん広がりました。
その後、しばらくして先輩からバンドに誘っていただき、バンド活動をするようになりました。それから、活動休止していたバンドで再びライブをすることができました。
詳細は別な記事で書いているので省略しますが、
- たくさん旅行にいくことができた
- 人生に前向きになれた
- 何事も経験と思えるようになった
- 大切な人たちと出会うことができた
- ブログを開設できた
- エンジニアになりコンピュータに詳しくなった
- デスクトップを購入したり、マイクを買ったり、曲作りの環境が良くなった
- ボイトレに通い、歌の練習をするようになった
- etc…
振り返ってみたら、全部良いことばかりでした。そして、音楽に関しても、長い目で見れば曲作りやボイトレなど、スキルアップの良い機会となりました。
まとめ
作家のアーネスト・ヘミングウェイの小説『老人と海』の中で、
釣れないときは、魚が考える時間を与えてくれたと思えばいい
という一文があり、その通りだと思いました。
人生で想定外のことが起こり、その時はどうなることかと思いましたが、その遠回りした時間のおかげで、私は数多くの経験をすることができました。
その頃のすべてが、今となっては大切な良い思い出です。
もし私と同じように、人生で想定外のことが起こり、思うように進めていないと悩んでいる方がいたら、無理をせず、時には立ち止まって休んでみるのも良いと思います。
「きっと今は人生の夏休みなんだ。焦らずのんびり過ごしてみよう。」
そう思って過ごすことで、後から振り返った時に必要な時間だったと思えるはずです。
読んでいただきありがとうございました、また是非お立ち寄りください。