見ていただきありがとうございます、えむです。
この記事では、ネガティブなことばかり考えすぎてしまう理由について書いています。
ふとした瞬間に「もし失敗したらどうしよう」「悪いことが起きるかもしれない」と嫌な想像ばかり膨らんでしまったり、一人になると不安で頭がいっぱいになったりすることはありませんか?
- 何か新しいことを始めようとしても、最悪のシナリオばかり浮かんで動けなくなる
- 起こってもいない未来の出来事を心配して、心が休まらない
ネガティブな思考のループから抜け出せなくて、心が疲れてしまう夜もありますよね。
今回は、なぜ人が悪いことばかり考えてしまうのか、その理由と心が少し楽になる過ごし方について書いてみます。
なぜ、ネガティブに考えすぎてしまうのか?
「どうして自分はこんなに後ろ向きなのだろう」と、ネガティブに考えてしまう自分自身を責めてしまうことがありますよね。
ですが、前もってお伝えしたいのは、悪いことばかり考えてしまうのはあなたの性格や心が弱いからではありません。
実は、人間の脳に生まれつき備わっている、生きていくためのとても大切な仕組みが関係しているのです。
なぜ私たちの頭の中にネガティブな感情が浮かんできてしまうのか、その理由を紐解いていきましょう。
脳の生存戦略としての「ネガティビティ・バイアス」
心理学や脳科学の世界には「ネガティビティ・バイアス」という言葉があります。
これは、人間がポジティブな情報よりも、ネガティブな情報に素早く反応し、記憶に残りやすいという脳の癖のことです。
太古の昔、人類が自然界で生き延びるためには「美味しい果実がある」という喜びよりも、「あそこに肉食獣がいるかもしれない」という危険を察知することの方がはるかに重要でした。
楽観的に構えているよりも、最悪の事態を想定して警戒している人の方が生き残れる確率が高かったのです。
つまり、あなたが悪いことばかり考えてしまうのは、脳があなたを危険から全力で守ろうとしている防衛本能の働きです。
そう考えると、「脳が真面目に仕事をしてくれているんだな」と、少し自分を愛おしく感じられませんか。
「予言者」になって最悪の事態を防ごうとする防衛心
私たちは無意識のうちに、あらかじめ最悪のシナリオを頭の中で描いておくことで、実際にショックを受けたときのダメージを和らげようとします。
「期待して傷つくのが怖いから、あらかじめダメだった場合を考えておこう」という、心のお守りのような心理が働いているのです。
例えば、仕事のプレゼン前に「きっと大失敗して怒られるに違いない」と何度も考えてしまう日常の一コマはありませんか。
これは、「失敗してもショックを最小限に抑えたい」という、あなたの心が自分自身を守るために張り巡らせたバリアのようなものです。
ネガティブな思考の正体は、傷つきたくないというあなたの繊細な防衛心から生まれているのかもしれません。
決してあなたが愚かだからではなく、自分を守るための健気な防衛線なのです。
疲労や睡眠不足による「脳のエネルギー切れ」
思考が極端にネガティブへ偏ってしまうときは、メンタルではなく単純に「身体の疲労」が原因であることも非常に多いです。
脳の感情をコントロールする前頭葉という部分は、疲れていたり睡眠不足だったりすると、正常に働きにくくなってしまいます。
すると、不安や恐怖を司る「扁桃体(へんとうたい)」という部分が暴走し、ネガティブな感情に歯止めがかからなくなってしまいます。
夜遅くにベッドの中で考え事をしていると、昼間なら気にならないような小さな悩みも、絶望的な大問題に思えてくることはありませんか。
これはあなたの心が弱っているのではなく、脳が「もう疲れたから休んでほしい」と出しているSOSのサインです。
思考の沼にはまったときは、まず自分の身体が疲れていないか疑ってみることが大切です。
ネガティブ思考が止まらないときに試したい心地よいヒント
ネガティブな思考の渦に飲み込まれそうになったときは、無理にポジティブになろうとしなくて大丈夫です。
無理やり明るく振る舞おうとすると、かえって心と体のギャップで疲れてしまうこともあります。
大切なのは、ネガティブな思考と少しだけ「距離を置く」ことです。
ここからは、日常の中で無理なく取り入れられる具体的なアクションを3つご紹介します。
浮かんできた不安をノートに「そのまま叩き出す」
頭の中でネガティブな思考がぐるぐる回っているときは、その思いを一度身体の外に出してあげましょう。
お気に入りのノートに、「失敗したらどうしよう」「あの人が怖い」「もう疲れた」など、頭に浮かんだ言葉をそのまま書き出します。
このときのコツは、綺麗に書こうとせず、文法も気にせず、感情のままに吐き出すことです。
文字として視覚化されることで、脳は「思考が整理された」と認識し、ぐるぐる回るのをストップしてくれます。
「自分は今、こんなことで不安になっていたんだな」と他人事のように客観視できるようになると、自然と心が落ち着いていきます。
「思考」と「事実」をそっと切り離してみる
ネガティブに考えすぎているとき、私たちは「自分の頭の中の想像(思考)」を「現実(事実)」だと勘違いしてしまっています。
「明日怒られるかもしれない(思考)」は、まだ起きていないただの想像であり、現時点での「事実」ではありません。
嫌な考えが浮かんできたら、「あ、今自分は悪い想像(思考)をしているな」と、心の中で優しくラベリングをしてあげましょう。
例えば、「プレゼンが失敗する」という不安が襲ってきたら、「プレゼンが失敗するという『考え』が自分の中に浮かんでいるだけ」と言い換えてみるのです。
思考と事実を切り離すことで、頭の中の妄想に振り回されることが減り、現実の「今」に集中できるようになります。
想像の世界と現実の世界に、そっと境界線を引いてあげましょう。
温かいお風呂に入り、柔らかい部屋着に着替えて「今」に戻る
思考がネガティブに偏っているときは、意識が完全に「未来の不安」や「頭の中」に飛んでしまっています。
そんなときは、五感に強めの心地よい刺激を与えて、意識を強制的に「今、ここにある身体」に戻してあげることが効果的です。
おすすめなのは、お気に入りのお湯の温度でゆっくりお風呂に入ることです。
お湯の温かさや、石鹸の香りに意識を集中させ、肌が感じる心地よさをじっくりと味わってみてください。
お風呂から上がったら、肌触りの良いお気に入りの部屋着に着替えて、あたたかいお茶を一口飲んでみましょう。
「今、自分はあたたかいお湯に浸かれている」「今、柔らかい服を着て安らいでいる」という身体の感覚が満たされると、脳は「今は安全なんだ」と理解し、ネガティブな警戒モードを解除してくれます。
身体を温めることは、固まった心をほぐす一番の近道です。
おわりに
今日からすぐにネガティブ思考をゼロにしようと焦らなくても大丈夫です。
今夜はもう難しいことを考えるのをやめて、温かい布団に入り、今日を頑張って生き抜いた自分をたくさん褒めてあげましょう。
この記事が、ネガティブな思考に悩む時間を少しでも緩和できるきっかけになれば嬉しいです。
読んでいただきありがとうございました。


